定例会【新会員紹介】



10月5日みらいあん事務所にて定例会が行われました。毎月の例会では今後開催予定のイベントや団体としての取り組みなどについて、様々な専門分野を持った会員たちと協議し課題解決を図る場になっております

本日は新たに入会いただきました2名の新規会員様より、自身の事業や将来の展望についてお話いただきました。



株式会社ロングブレス 代表:福島憲一】


1人目は㈱ロングブレス代表の福島憲一氏にお話いただきました。
福島氏は大手ハウスメーカーに長年勤務し、不動産業務はもちろんのこと相続対策などの分野においても豊富な経験をお持ちです。2023年8月に㈱ロングブレスを創業し、BCP対策や6次産業など、他にはない新たな視点から不動産業を展開されています。不動産を通して災害被害を軽減し、環境に優しい循環型社会の一役を担えるような会社にしたいと熱い思いを語っていただきました。

 〜不動産事業における地域づくり〜

「BCPという言葉をご存知でしょうか?」

BCPとは、災害などの緊急事態における企業や団体の事業継続計画と定義されています。ちょっとむずかしいですが、自然災害やシステム障害などの緊急事態が襲ってきた時に企業や団体は、早い段階で重要な業務を再開できるように事前に決めた計画のことを指します。

昨今の日本は、頻発する地震はもちろんのこと梅雨時期になれば豪雨災害も各地で発生しています。また、今後30年で70〜80%の確率で発生することが予想されている「南海トラフ地震」も気がかりなところです。

このように災害大国である日本において「不動産」という分野で、被害を最小限に抑えることができないかと考えたのが創業を目指したきっかけでした。現在では災害時に不足する電力を供給するための蓄電池を販売したり、災害時でも情報の取得が継続できるようにモバイルチャージャーを役場や市役所、大学に設置する活動を行っています。また、災害多発地域に工場や事業所がある企業に対して、緊急事態に備えての移転先を紹介したり、移転が難しい場合は土砂被害の軽減を目的に擁壁工事の提案を行っています。

特に注力しているのは、高齢者が多く居住している介護施設に対しての活動です。災害時は職員数名で多くの高齢者の安全を守る必要があります。そういった特性を持つ介護施設だからこそ、緊急事態への対応を綿密に計画する必要があると考えています。

「安全」を「不動産」を通して実現していくことが自身に課せられた使命であると認識し、今後も様々な安全対策及び環境対策を提案して参ります。



ニコニコハート株式会社 代表:内島陽子】


2人目は訪問看護事業を展開しているニコニコハート㈱代表内島陽子氏をお招きし、現在の事業及びこれからのチャレンジについてお話いただきました。
内島氏は看護師として長年医療業界に身を置き、がん患者の増加や治療の大変さを目の当たりにしてきました。その経験から、病気になる前の段階で何か力になることはできないか?という思いをずっと持っていたそうです。しかし、病院内では通り一遍の食事指導などにとどまり、自身の思う予防という観点での仕事はできないと思うようになってきたと言います。そんな時に、ニコニコハート㈱の代表と出会い、昨年内島氏が代表になったタイミングで予防に注力した新たな事業へのチャレンジを開始しています。

 〜訪問介護事業&屋上農園活用事業〜

「0次予防」

あまり聞き覚えのない言葉ですよね?0次予防とは「健康になろう!」と意識して食生活を改善したり運動をしたりすることとは違い、その地域でありのままに生活することで、いつの間にか健康的な生活が送れるという「地域や環境そのものが人を健康にしていくように調整する」ことを指します。

住んでいる家の前にファーストフード店があったらどうでしょうか?きっと近所に何もない家庭よりも多くのファーストフードを食べることになりますよね。それは、きっと健康面では良いことではありません。生活している地域というものは、自身の健康に大いに影響を与えるということです。

しかし、都会のど真ん中で生活している人にとって今すぐに環境を変えることは難しいでしょう。人が移動できないのであれば、健康的な生活を送れるような地域にデザインする必要があります。その発想から「屋上農園」事業に繋がっていきました。

都会ではどこにでもあるマンションやビル・商業施設の屋上を活用し、そこで野菜や果物を栽培できないかと考えたんです。農作業を行うことは適度な運動にもなりますし、屋上で栽培された作物は無農薬栽培のため体にも優しい食品です。また、一緒に汗を流しながら作業をする仲間たちで一つのコミュニティが形成され、住みやすい地域づくりや生きがいの創出にも繋がります。

美味しい作物を作りながら、気がつけば健康的な生活を送ることができているという0次予防の究極の姿が「屋上農園」だと考えています。さらなる拡大をするために、協力いただけるビルオーナー様や商業施設様などを広く募集しておりますので、ご協力お願いいたします。



次回は【こども食堂】