【6.15】子ども食堂開催!!



昨年10月から毎月開催されている、みらいあん「こども食堂」が15日、吉塚商店街リトルアジアマーケットで開かれた。今回の「こども食堂」は、吉塚商店街に加え、南区長住に店舗を構える「博多一番太鼓」の協力もいただき、2箇所での同時開催となった。



「博多一番太鼓」は福岡市民であれば誰もが知っているのではないだろうか。自転車引きの屋台で「わらび餅」を販売している会社だ。これからの季節にはぴったりの冷え冷えのわらび餅をモナカに挟んで、そこに、山盛りのきなこ…懐かしさと美味しさを兼ね備えた、まさしく世代を越えて愛される、博多っ子のソウルフードだ。

店舗を運営する博多一番太鼓3代目の長尾社長は、70歳を越えた現在でも、屋台を引いて市内を中心に、様々な場所でわらび餅を販売している。

博多一番太鼓は、戦後間もない1947年に福博の街で創業された。街には、戦争で両親を亡くした戦争孤児たちがあふれかえり、それを目の当たりにした初代は、戦争孤児たちの支援を目的として、わらび餅製造に私財を投じたのだ。その志は、70年以上が経過した現在でも、引き継がれている。

「屋台を引いて、わらび餅を売るのは、子どもたちを集めるための方法の一つにすぎません。私が見てるのは、集まった子の中に、悲しみを抱えた子どもがおらんやろうか。という部分だけですよ」

歴代にわたって子どもたちを守ってきた実績は、行政にも高く評価されている。そのため、福岡市から市内全域で屋台営業ができる「流し屋台」の許可を与えられた唯一の企業となっている。

長尾社長は以前から「こども食堂」へ参画したいという思いはあったものの、人手不足の問題で参加できずにいた経緯がある。今回は、人手の部分をみらいあん会員が協力する形でクリアすることができ、博多一番太鼓での開催にこぎつけることができた
「こども食堂は継続が大事!これからも、継続的に開催していきたい」と意気込みを語ってくれた。



清水四ツ角から片江1丁目までのびる通称長住大通りの一角に「博多一番太鼓」は店舗を構えている。そんな店舗の軒先に、ひときわ目立つ、ピンク色のキャラクターが手を振っている。頭のテッペンからつまさきまで…すべてピンク。頭は…えっ、うんち!?こども食堂とうんち?混乱必須のシチュエーションだ。

「ゆるキャラだけど、うんこはゆるくない!」でお馴染み(?)の「ぷりてぃ☆うんこマン」。可愛くポップな印象とはウラハラに、主義主張は真面目そのもの!「2人に1人は学校のトイレを使えない」という問題を、真正面から取り組み、子どもたちへの啓蒙活動やトイレの清掃活動などをおこなっている。

会場でも、ぷりてぃ☆うんこマンは子どもたちに大人気で「うんこマン遊ぼう遊ぼう!」と手を引っ張る子どもたちの姿が会場に活気をもたらしてくれた。



どうしても気になる「ぷりてぃ☆うんこマン」。うんこマン誕生からこども食堂への思いに至るまでをインタビュー。みなさんにうんこマンを知っていただきたい。

インタビュア:どのようなきっかけで、ぷりてぃ☆うんこマンとしての活動を始めたのですか?

うんこマン:私自身、幼い頃は学校でうんこをするのが恥ずかしくて、我慢に我慢を重ねた結果、授業中にうんこを漏らした経験があるんです。トラウマになりますよね。今となっては笑い話ですけど(笑)

学校でトイレをすることが恥ずかしいと思っているのは、決して私だけではなくて、今でも2人に1人は学校でうんこができないんです。生理現象をずっと我慢することで、便秘になる子どもも少なくありません。学校でうんこができないことぐらい…と軽視する人もいるかもしれませんが、子どもたちの立場に立てば非常に大きな問題です。

私自身の幼少期の苦い記憶と、解決されずに今でも残っている学校でのトイレ問題がリンクして、僕にできることはないかなと考えた結果、うんこマンとしての活動をスタートしました。


インタビュア:活動はいつ頃からスタートしたんですか?

うんこマン:活動を始めたのは丁度1年前ぐらいですね。もともとは僕のアイデアではなくて、とある有名なYouTuberさんから「うんこマン」っていうキャラクターを授けて貰ったんですよ。


インタビュア:うんこマンとして、普段の活動を教えてください

うんこマン:普段は子ども達の集まるイベントに参加したり、公民館を借りて学校教育の一環として、子どもたちに排便教育をしています。なぜうんこをしないといけないのか、便秘になるとどうなってしまうのかなど、排便教育を行うことで、健康意識の向上につながればと考えています。学校でのトイレ問題に加えて、うんこという切り口から健康を考えるという新たな視点を提供できればと思っています。


インタビュア:「みらいあん」の活動に共感していただき、今回の参加に至ったと聞いています。どんな部分に魅力を感じたのでしょうか

うんこマン:社会貢献や地域への福祉という点が、みらいあんさんの活動で強く惹かれたところですね。7月6日には、早速みらいあんさんとコラボイベントを企画していまして、街の公衆トイレを綺麗にしよう!というイベントを開催する予定です。

学校でのトイレ問題を主軸において活動していますが、トイレに関する問題や課題は学校だけではなく、地域の中にも隠れています。たとえば、街にある公衆トイレは税金で作られているにも関わらず、地域の人々からはほとんど使用されていません。なぜ使用されていないのか?そこには、様々な要因があると思いますが「清潔に感じないから」という部分も要因のひとつにあるのではないでしょうか。そういった意味でも、公衆トイレの清掃活動は人々が安心して、トイレを使用できる環境を整えることができる、重要な活動だと考えています。


インタビュア:今回はじめての「こども食堂」への参加となりますが、意気込みを教えてください。

うんこマン:排便というのは食育にも通ずるところがありまして、しっかりとしたうんこを出すには、栄養バランスのとれた食事が大事なんです。学校でうんこが出来ない子どもの多くは、朝ごはんを食べていなかったり、しっかりごはんを食べてなかったりします。今回のこども食堂を通して、「しっかり食べて、たくさんうんこを出そう」というメッセージを発信出来ればと思っています。




次回は【定例会】