ふくおか司法書士法人【福島卓】


「困っている人の力になりたい」
きっと誰しもが当たり前に持っている感覚だと思います。もしかしたら、私はそんな気持ちが他の人よりも少しだけ強かったのかもしれません。

高校時代に父の勤める会社が倒産しました。連帯保証人になっていた父は、会社の倒産によって、その負債を弁済する責任を突然負ってしまったんです…。当然、会社の抱える大きな負債を弁済するほどの経済力はなく、自己破産をすることを余儀なくされました。家族の生活は以前に比べ大きく変化せざるを得ませんでした。

「困っている人の力になりたい」
想いの発端は、この経験にあるのかもしれません。あの時、法律家としての知識があり父を支えることができれば別の未来が待っていたのかもしれません。残念ながら過去にタイムスリップすることはできません。そうであるならば、今悩みを抱える人々に寄り添い、痛みを拭い去ることが私の使命だと感じています。

高校卒業後は、熊本大学法学部で法律家としての基礎を学ぶことになります。その後、司法書士資格の勉強をしながら、行政書士資格や宅建資格を取得し、着実に法律家への道を進めていきました。2009年に念願の司法書士資格を取得し、翌年には博多区東比恵に福島すぐる司法書士事務所を開設します。

法律家としてのスタートを切ったと同時に人々が抱える悩みの多様さに直面することになっていきます。特定の分野を強みとして持つ法律家は多いなかで、一つの分野に絞って展開することが本当に「人々の助け」になるのだろうかと疑問を持つようになっていきました。

「困っている人の力になりたい」
ここが原点だったはずです。一つの分野に絞ってしまっては、救える人々を自ら減らしてしまうことと同義なんです。当時、駆け出しの司法書士であった私は、少しずつ相談分野を広げることを決意しました。今では債務整理から不動産、商業登記や相続・遺言など多岐に渡る相談を受け付けており、相談実績も10000件を越える数になっています。当然、私一人の力では、ここまでたどり着くことはできませんでした。多くの仲間や家族の支えがあったからこそだと深く感謝しています。

「困っている人の力になりたい」
私は他の人より、少しだけそんな想いが強いのかもしれません。日本一親しみやすく相談しやすい法律家を目指して、今後も人々に寄り添い、笑顔あふれる生活を取り戻すお手伝いをしていきます。


大学を卒業して司法書士の勉強をしている頃に福岡に出てきました。司法書士資格の主要科目である不動産登記法などの知識習得のために宅建資格を取得していたこともあって、不動産会社で働いてみようと不動産業界への門を叩きましたね。その就職先であった不動産会社の社長を務めていたのが、現在のみらいあん梅﨑理事長だったんです。私は当時24歳でしたので、もう20年弱のお付き合いになります。…歳をとるのは早いですね。

梅﨑理事長の元で5年程お世話になった後に、現在の事務所を開設し法律家としての道に専念することになっていきます。司法書士として様々な相談を受けるうちに、相続問題の深刻さを何度も目の当たりにすることがありました。家族間での争いほど悲しいものはありません。生前に相談を受けていれば、揉めることなく解決しただろうという事案もいくつもありました。

相続トラブルを避けるには、多くの人に相続について知ってもらう必要があります。そのため、何とか啓蒙活動ができないだろうかと思案していたときに、梅﨑理事長との間で「みらいあん」設立の構想が持ち上がってくることになります。

2014年不動産業と法律家がタッグを組んで「終活・相続」をメインとした啓蒙活動を行うNPO団体「NPO法人福岡終活・相続支援センターみらいあん」が発足することになります。スタート時から終活セミナーを開催し、実際の相続トラブルの事例を紹介したり、相続トラブルに発展しやすい事例を紹介するなど啓蒙活動をする一方で、すでにトラブルが発生している人々に対しては、無料相談会などを開催し、一人ひとりの問題に寄り添ってきました。

立ち上げ当初は4名だったメンバーは、現在50名近くとなっており「みらいあん」としての活動の有用性を多くの方に賛同いただいた結果だと感じています。しかし、我々の力だけでは限界があることも感じています。その証拠に現在においても、相続トラブル件数は増加の一途を辿っているという事実があります。より多くの方に会員となっていただき、力を貸していただきたいとみらいあん理事として切に願っています。


進藤さん
福島先生は2〜3人いる!?

フットワークの軽さにはいつも驚かされます。電話一本ですぐに依頼者様の元へ向かい、課題解決に全力を注ぐ姿は法律家としてのあるべき姿だと思います。ただ、先生のフットワークの軽さゆえに、社内では福島先生は2〜3人いるんじゃないかという疑惑も囁かれています。


高山さん
いつも味方でいてくれる存在です!

尊敬できる部分はたくさんあります。依頼者様に対しては当然ですが、社内においても存在感を誇示するようなことはありません。私がミスした場合でも、次回から同じ失敗をしないようにアドバイスを頂けますし、最終的には先生が盾になってくれていつも守って頂いています。そんな先生に恩返しできるように日々頑張ろう!と思える環境です。


「未来」という言葉で皆さんは何をイメージしますか。私は「子供たちの姿」が浮かんできます。私も子供を持つ父親であるため、未来という言葉と子供というイメージが結びつきやすいのかもしれません。

子供たちは日本の宝であることは間違いありません。だからこそ、地域で守り育てていく必要が大いにあると感じています。しかし、時代経過とともに地域全体で子供を育てていくという文化は失われつつあるのではないでしょうか。また、2020年からのコロナ禍によって子供たちだけでなく地域での交流は分断されてしまいました。

地域全体で子育てをする文化の再興と世代を越えた交流の復興を実現できるものが「こども食堂」だと考えています。みらいあんでは「こども食堂」を定期的に開催しており、その趣旨には世代を越えた交流の復興という意味合いも含んでいます。

現在は、月に一回程度の開催になっていますが、将来的には常設化された「こども食堂」を実現したいと思っています。高齢者や子どもたち、地域の住民たちが気軽に集まり交流を図ることができる、開かれた場所を目指して尽力していきます。