「フードバンク福岡」へ行ってきました!


本日は福岡市城南区にある「フードバンク福岡」を訪れました。

フードバンク福岡では、賞味期限の問題でまだ食べられるにも

関わらず廃棄される食品を、食べ物に困っている人や

福祉施設に提供して下さる団体です。

社会に溢れる「もったいない」を「ありがとう」に変える

そんな志を持った団体なんです。

今日は私達が行っている居住支援を受けている方々へ

お渡しする食材を受け取りに来ました。


みらいあんでは生活困窮者に向けて居住支援を行って
います。簡単に言うと、住む場所のない方々に向けて
安心できる住まいを提供しているんですね。

しかし、住む場所だけでなく食べ物も同時に支援する
必要があることを痛感した出来事がありました。


ある日、みらいあんの事務所に1本の電話が入りました。
声を聞くと、私達が支援してる方でした。
「今10円しか持っていなくて、2日間何も食べていない
んです」と助けを求めて連絡をしてきたんです。

本当に困った時に電話だけは出来るように、10円だけ
残していたそうです。その状況が今、まさに起こって
いるということでした。

「人に迷惑を掛けたくなくて、我慢していました」
人に迷惑を掛けたくない。そんな真面目な人の切実な
声でした。


はっ!っと気付かされたんですね。住まいだけの支援
で満足していては、本当の意味で支えることにはなら
ないことを。

それからは「フードバンク福岡」さんにご協力いただ
いて困っている方々へ、食事の面でもサポートをする
ようになったんです。


「我慢しないで、頼ってほしい―」
誰もが享受できる当たり前の幸せのために、これからも
支援の和をひろげていきます。


ところで皆さんは この日本で「品質や安全性に問題
ない」とされている食品が、年間どれくらい処分され
ているか知っていますか?

実は年間500万〜800万トンになります。

ちなみに福岡県では年間25万トンも食品ロスが出て
いるそうです。

なんとアフリカゾウ4万2000頭分になるんです。

過剰生産、季節商品の売れ残り、規格外品や
定番商品の入れ替えetc…

世の中にはまだまだ食べられるのに捨てられる食べ物
が溢れています・・・


国内でも沢山の食品が捨てられている一方で、日本の
子ども達の7人に1人は食べ物に困っています。

厚生労働省が行った「平成28年国民生活基礎調査」に
よると、日本の子どもの相対的貧困率は13.9%になって
おり、発展途上国の子どもだけに限った問題ではあり
ません。

NPO法人みらいあんでは、食べ物に困る子ども達への
支援として「こども食堂」を随時開催しています。

こども食堂で使用する食材は「フードバンク福岡」
さんから頂いた物を使用していますので、フード
ロス問題と食事に困っている子供たちの両方を支援
することができます。

GWに開催した「こども食堂」では、カレーライスが
大好評で多くの子どもたちに「おいしい」と喜んで
もらえました。

おいしい食事は大人や子どもに関係なく、すべての人
の心を温かくしてくれます。

次回のこども食堂は7月に予定しています。


居住支援を受けられる方々は、住むところが無い
だけではなく、ご飯も満足に食べられない方もい
らっしゃいます。

そういった方々に対して出来ることは、なんだろ
うかと考えたところ、「フードバンク福岡」さん
の食品を活用させていただくことでした。

初めて受け取った食品は、どれも食べられる物
ばかりで凄く驚きました。

どうしてこんな美味しそうなものが捨てられるの
かと目を疑いましたね。

みらいあんは、居住支援を受けている方々へ支援
の一環として、助けを求めてきた人にむけて食品の
提供も行っています。

勿論誰でも良いわけではなく、本当に困っている
人達に対してです。それにフードバンク福岡さん
からも際限なく提供して頂くわけではありません。
他にも食品を貰いたい人や団体は沢山ありますか
ら、気遣いの精神を忘れないことも重要です。

食品を受けとった人達の多くは、「貰ってばかりで
はいけない」と感じて、自立を決意して働き先を探す
ようになってくれます。

私達の支援がきっかけで、独り立ちしていく利用者
様を見ると、こちらも凄く元気が貰えるんです。

フードロスの問題や居住支援に関わるようになってから
私生活にも変化が訪れました。

家族で食べるご飯に対して感謝の気持ちもより一層
強くなりましたし、なにより食べ物を無駄に出来ない
無駄にしてはいけないのだと改めて認識しています。

この気持ちをいつまでも忘れずに、これからの活動も
精一杯頑張っていきます。



次回は【会員INTERVIEW:㈱terareve 廣瀨和】